シェフであり続ける、、ということ

元ナースがシドニーでシェフの勉強中。きっかけはいつもテキトー、でも中途半端は大キライ。どうせやるなら・・!

コミュニケーションとチームプレー

最近は予約なしで食べにくるのが流行っているらしい。事前に予約人数を確認しながら仕込みをするけど、たまに「足りない!!」てことがある。

それならまだまし。数日前は予約数も増えないのでスタッフを2人くらい帰らせて、いざ営業始まったら何気に満席。スタッフ足りませ〜ん!

み~んなフル回転。これが数日続くと流石にしんどいわ~

コミュニケーション

そんな状況で何が重要かってコミュニケーション。これが欠けるとただの個人プレーになってしまい、一人辺りに必要とされるパワーが断然に大きくなってしまう。

 

営業中は特に忙しい時こそお互いが声を掛け合っていこう、という社長の思いでもあるけど、、簡単にはいかないです。

 

手元に集中しなくちゃならないのに、そんな時に口も動くかぁ?しかもその上周りを把握しながら??考えただけでもしんどい。。

ところが偶然にもここのキッチンにはフルタイム5人のうち3人は元全国レベルのアスリート!

よく動くし、スタミナ半端ないし、チームプレーをする術を持っている。

そしてトップは元銀座の黒服!?

黒服といえば、店の状況からキャストを動かして何ぼでしょ。冷静で且つ安定しているのが我らの料理長。さすがです。

言語的・非言語的コミュニケーション

ちなみに、看護界では「言語的コミュニケーション」と「非言語的コミュニケーション」の二つにわけて勉強する。

これは話せない状況下にある患者さんも多くいるから、ジェスチャーや文字を通してやるのが「非言語的」。話すのが「言語的」。

 

ところで両方が均等に出来る人ってそういないと思うし、でも両方出来ない人もいないと思う。

予約状況の把握

私たちは毎日その日の予約スケジュールをプリントしてもらい、キッチンに貼ってある。

内容は細かく、時間毎にお客さんの名前・人数・情報(アレルギーやベジタリアンだとか、バースデーなど)が書いてあるからそれをみながら準備できるもの、皿やソースの量の確認などなどが出来る。全てを初めから準備することは出来ないので、時間毎に動けます。

これは非言語的コミュニケーション。

ミーティング

営業前にはホールスタッフとキッチンの社員でミーティング。(これは言語的コミュニケーション。)

以前はホールとキッチンが別だったけど、情報交換しましょうってことで数ヶ月前よりこのスタイルへ。

予約スケジュールを見ながら確認して、ホールからは担当テーブルの報告がありぃの、キッチンからは欠品や皿を変えるだの報告がありぃの。

このスタイルになってから、営業中に「これはなんですか?」とか「誰がこのオーダーとってきたの!?」などの時間が省けました。

コミュニケーションの向き不向き

これは致し方ない。やっぱり人間だもの。上手く出来ない人だっている。

今の料理長も手元に集中しだすと口が閉じたままである。何か聞いても返事なかったりがよくあるんだわ~そこでミスするとチクチク注意されるんだわ~

だからさっき言ったじゃん。。。心でつぶやく。

でも、最近思ったけどそんな人がいても周りがカバーすれば大丈夫。あ、料理長が悪いとは言ってません。

野球だってサッカーだって、チーム全員がコミュニケーションに優れているかっていえばそうではないでしょ?

良いチームプレーをするにはどんだけ一人一人がお互いの長所を生かせるか、それがポイントなんかなぁ。

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 チームの中で悩んだら、まずは自分が変わる

チームプレーの出来なさを「言語的コミュニケーション」だけに集中して悩むんであれば、先程のような予約スケジュールを作るとか周りにいる誰かがそこのメッセンジャーになる等、まだまだ解決策がある。

 

ちょっと視点の角度を変えた途端に解決するってことが世の中いっぱいあるんだと思う。自分には常識だって思っていることが実は他人には通用しなかったり、その前に

万人に共通する常識なんてこの世に存在しませんから。←これ、ナース時代に患者さんとコミュニケーション通じて勉強になりました。

 

今度新人さんが入って来ます。その人は何が得意で何が不得意で、どんなサポートを必要とするのか、しっかりと見極めて上手く動かしてあげたいですね。。

 

な~んて偉そうなことばかり言ってるけど、つい最近までの自分は頭ガッチガチでした!

では、、、