シェフとナース
先週末、久しぶりに寿司をにぎりました。
仕込み途中に副料理長に呼ばれて、
今夜大事なお客様が来る。寿司にぎれるか?
シースー⁈やりまーす!!
ちょー久しぶりだけど大丈夫か?自分よ。。
あっ、練習しちゃおっかな~♪
実際には4人の常連様なんですがおまかせということで、
簡単なコース仕立てにしました。
副料理長は人をもてなすのがとても上手い。
常連さんが特別な時間に店に来てくれるのは、
そのココロが届いているからだと思います。
営業中に飛んでくる指示の言葉にも
常にお客様をもてなす気持ちを感じます。
スタッフの知り合いや家族が来店する時にはコース仕立てにして、
まかせてもらっていることが多い。皆ビッグスマイルで帰っていきます。
メニュー以外をアレンジすることが多いのだが、
基本はそのお客様の好みなどを全て聞いた上で、量や味を調整していく。
いろいろと勉強させて頂いてます。
ところでどうしてシェフをえらんだか??
よく質問されます。どうしてナースを辞めたの?て。
どうして?って何かを作る、表現することがスキだから。
基本、人に指示されるのが小さいころから好きではありません。
基本、人の話を聞いてないのかも知れません。。(さいてー野郎だわ。。)
ナースになろうと思ったきっかけは、
その頃働いていたキャバクラのスタッフルームの中のTV。
マネージャーが見ていた番組で
世界の貧困生活を強いられている子供たちが映ってました。
給料を取りに行った時に丁度目にして、しばらく釘付け~。
私、ボランティアに行く!こいつら助けに行く!!
すんごい単純・・
そのマネージャーにお前とことんアホだな。。
その頃からあるボランティア団体に毎月寄付金してます。
ヘビースモカーで1日1箱以上吸ってましたが、
何となく半分にしてみて、
残りを寄付してみたのがきっかけ。でも月500円くらい・・涙
数年前には完全に禁煙してその分寄付金額を上げてみました。
シェフになったきっかけは、、
シドニーに来てウェイトレスをしていた頃に、
キッチンの洗い場がいないからと急遽洗い場にヘルプへ。
それから何度かヘルプに入るようになって、、
周りの勧めが強すぎて・・包丁も持ったことないのに、
気がついたらキッチンスタッフでした。
気がついたらロブスターと肉のスライス係り。
ただまかないご飯を作るのがスキで、
目の前でおいしい!って言ってもらえるのが新鮮だったんです。
でも実際本気でシェフになりたいと思ったのは・・
前の職場の料理長の料理を食べた瞬間かな。
チキンのサルサソースかけ。
その時のパリッパリのチキンの皮とフワッとした身の歯ごたえは今でも鮮明に覚えてます。
あれがなかったら、シェフになりたいと思ってなかったんだと思う。
きっかけはいーっつも周りに流されてるばかりだけど、
シェフは自分の本望であり天職だと信じている。
1番好きなことは職業にするべきでないって聞いたことがあったけど、
私はシェフという職業が1番好き。
現在自分の中でやりたいプロジェクトがある。
これでシドニーで一番になれるという、根拠のない自信もある。
それは、まだどこの店もやっていないから。
もう少し経ったら行動しよう。
それまでに、もっと完成度の高いものへと
自分の中で計画中。。
でも・・そろそろ披露する時間かな。。