シェフであり続ける、、ということ

元ナースがシドニーでシェフの勉強中。きっかけはいつもテキトー、でも中途半端は大キライ。どうせやるなら・・!

自分革命!人間、不可能なことってあるのかなぁ・・多分ないね!

「あれ?左利きなの!?」よく聞かれます。はい、私は左利きです。

食べるのも書くのも左。でも現在包丁は右です。

 

キッチンに入った頃、それまで左で洋包丁を使っていたけど、ある日突然刺身の引き方を始めた時右利きの和包丁しかなくて、その時の料理長が「ごめん。右でやってくれる?」・・・

うっそだろー!?おいおい!!私にとって右側って死角なんです。

右側から来られるとドキッとするし、不便そのもの。

この料理長オニだわ・・・でも、キッチンの仕事をやってみたい。。でもでも、ここでトライする価値あるんか!!??ムリでしょ。。

右利きになるには、、

あのですね、利き手の反対側って本当に使い物になりません。

力も入らず思い通りに動かない。刺身も切り口がガタガタだし、丁寧にやれば時間かかるし練習なんて気が遠くなる。

その時シェフは向かないと心底思いました。やめてしまえ自分。。

 

だけど、 とりあえずその日から自分に言い聞かせる、「自分は右利き」と。そして何でも右でトライ。その日から箸も書くのも右、財布からお金を取り出すのも右、絵を書いてみたり字を書いたり。

「ここは学校じゃないからな!自分でどうにかしろ!!」そう言われた時、毎日のようにフィッシュマーケットに通ってスナッパーを買って練習しました。

オニ料理長も何度も練習につきあってくださいました。(感謝です!)

なぜそこまでして!?

よ~く聞かれます。

それと「何でナースやめたの??」と。(これは機会があったらいつか書こうと思います。)

話戻して、、一度やり始めたことは気が済むまでやらないと後悔しますからね。

 反省はするけど何事も後悔だけはしたくない。

右利き大国、日本。

もともと右利き仕様で出来上がった日本は、盛り付けそのものに表現されています。

例えば刺身盛り合わせ、適当に盛った様に見えるけど実は日本の地形を現している。ずばり日本庭園です。

 

よく見ると左上から右下へとの流れが見える。これは左上にある山から右下へ川の流れを示しています。

右利き目が大半の世の中、視覚の左側が優先的に情報として脳に入っていきます。

だから左上に重点を置くと安心感やバランスを得ることが出来る。

立体的にも左上が一番高く序所に低くなりつつ右下に収まる的な。

 

この形を盛るにはやはり右が貴重なんです。

右利きだからこそ出来る自然な盛り方なんですよね。料理が出てきた時に、まず目で楽しんで欲しいし。

 

今はどちらかと言えばフレンチの世界にいるので、わざと良い意味で「日本」を崩した形をとっている。時代の流れなんだかシドニーだからなんだかよくは分かりませんが。

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何だって出来る!

ここまで自分革命を起こすと、何でも出来る気もしてきます。

遅すぎることってないと思うし、自分が知らない自分に出会うことがこれからも沢山あると思う。

案外、自分より周りの人の方が「自分」のことを理解してくれている気がします。

 

今年も残り数時間、この場を借りて自分を支えてくれた周りの人に心より感謝します。たくさんの愛情を頂きました!

来年は自分発信で愛情を出していける人へと成長できますように・・!!

 

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